この記事の要点
  • 付表-1.2は「工種」「構造形式」「材料」「部材種別」の4列構成。記号を拾うときは、まずどの列の記号かを決める
  • 同じ2文字が別の列で別の意味になる箇所がある。Ts・Bs・Ff・Rp・Bc・Xs の6組は、列を間違えると意味が入れ替わる
  • 材料記号は鋼S/コンクリートC/その他X が基本だが、工種によって入れ替わる。伸縮装置と落橋防止はゴム R、排水施設と添架物は塩ビ V、舗装と溝橋はアスファルト A が入る
  • 「橋門構」には Pt(トラス)と Pa(アーチ)の2つがある。部材名が同じでも構造形式で記号が分かれる
  • 溝橋(ボックスカルバート)の部材種別だけ、表の中の英語表記が大文字始まりで他と揃っていない。記号そのものは2文字のまま

点検調書を組んでいて、部材名の横に入る2文字の記号で手が止まることがあります。主桁が Mg、床版が Ds までは覚えていても、横桁・縦桁・対傾構あたりから記憶に頼れなくなり、ゲルバー部や格点になると前回の調書を探しにいくことになります。

この記号は、橋梁定期点検要領の付表-1.2「各部材の名称と記号」に一覧で載っています。ただし、この付表は「工種」「構造形式」「材料」「部材種別」の4つの列が横に並んだ形で組まれていて、どの列の記号なのかを意識せずに拾うと取り違えが起きます。実際に同じ2文字が別の列で別の意味に割り当てられている箇所が複数あります。

この記事では、付表-1.2の記号を列ごとに分けて一覧にし、そのうえで重複している箇所と、工種によって材料記号が入れ替わる箇所を整理します。番号の振り方そのものは要素番号の付け方:起点側から振る4桁の意味、構造形式コードの選び方は構造形式コードの選び方|付表1.1の4区分と「不明」「その他」の扱いが対応します。

付表-1.2は4つの列でできている

付表-1.2の見出しは左から「工種」「構造形式」「材料」「部材種別」の4つです。1行の中にこの4つが横に並び、それぞれに記号が添えられています。たとえば上部構造の先頭行は、工種が「主桁・床版・主構・斜材等」で記号 S、構造形式が「鈑桁橋」で記号 Gs、材料が「鋼」で記号 S、部材種別が「主桁」で記号 Mg という並びです。

ここで押さえておきたいのは、4つの列の記号は桁数のルールが違うという点です。工種と材料は1文字、構造形式と部材種別は2文字です。そして要素番号・部材番号に組み合わせて使うのは、このうち部材種別の2文字です。要領の本文では「付表-1.2『各部材の名称と記号』に示す2文字の部材記号を組み合わせることで要素を特定することができる」と書かれています。

本記事では、要素番号・部材番号の前に付く2文字(Mg、Ds、Bh など)を部材種別記号と呼んで、工種記号・構造形式記号・材料記号と区別しています。要領の本文では「部材記号」という語が使われており、指しているのはこの2文字です。

調書の様式側では、この4つが別々の欄として用意されています。たとえば損傷程度の評価記入表では「工種」「材料」「部材種別」の3つがそれぞれ別欄で、工種の欄には「上部構造(S)、橋脚(P)などの工種の記号」、部材種別の欄には「主桁(Mg)、竪壁(Ac)などの部材種別名と記号」を入れるよう指示されています。欄が分かれている以上、同じ2文字を別の欄に書けば別の意味になります。

工種記号の一覧(12区分)

工種記号は1文字で、付表-1.2には12の区分が並んでいます。上部構造がひとまとめで S、下部構造は橋脚・橋台・基礎が別の記号に分かれているのが特徴です。

工種記号
主桁・床版・主構・斜材等(上部構造)S
橋脚P
橋台A
基礎F
支承部B
落橋防止システムE
路上R
排水施設D
点検施設I
添架物U
袖擁壁W
溝橋C

橋脚・橋台・基礎は、付表の中では「橋脚・橋台・基礎等」というひとつの括りの中に置かれていますが、工種記号は P・A・F の3つに分かれています。ひとつの記号にまとめて書くことはできません。

また路上(R)は、高欄・防護柵・地覆・中央分離帯・伸縮装置・遮音施設・縁石・舗装の8つをまとめた工種です。これらは構造形式の列で分かれます。伸縮装置を「路上」の下に置く構成は、現場の感覚とずれやすいところです。

構造形式記号の一覧

構造形式記号は2文字です。工種ごとに用意されている選択肢が違います。

工種構造形式記号
上部構造(S)鈑桁橋Gs
箱桁橋Bs
トラス橋Ts
アーチ橋As
斜張橋Cs
その他Xs
橋脚(P)独立柱Cp
T型・Y型Tp
壁式Wp
門型・ラーメンRp
その他Xp
橋台(A)橋台Aa
その他Xa
基礎(F)基礎Ff
その他Xf
支承部(B)支承Be
その他Xe
落橋防止システム(E)落橋防止構造Bs
横変位拘束構造Bd
溝橋(C)ボックスカルバートBc
その他Xs

路上(R)・排水施設(D)・点検施設(I)・添架物(U)・袖擁壁(W)の構造形式記号は1文字です。路上は高欄 R、防護柵 G、地覆 F、中央分離帯 M、伸縮装置 E、遮音施設 S、縁石 C、舗装 P。排水施設は D、点検施設は I、添架物は U、袖擁壁は W で、工種記号と同じ1文字が入ります。

上部構造の「その他」と溝橋の「その他」は、どちらも Xs です。構造形式記号だけを見て工種を逆算することはできません。

材料記号は工種によって入れ替わる

材料記号は1文字です。基本は鋼 S/コンクリート C/その他 X の3つですが、工種によってこの3つのうち一部が別の材料に差し替わります。

工種・構造形式材料の選択肢(記号)
上部構造・橋脚・橋台・基礎・支承部・落橋防止システム鋼 S/コンクリート C/その他 X
路上のうち 高欄・防護柵・地覆・中央分離帯・縁石鋼 S/コンクリート C/その他 X
路上のうち 伸縮装置鋼 S/ゴム R/その他 X
路上のうち 遮音施設鋼 S/その他 X
路上のうち 舗装アスファルト A/コンクリート C/その他 X
排水施設鋼 S/塩ビ V/その他 X
点検施設鋼 S/その他 X
添架物鋼 S/塩ビ V/その他 X
袖擁壁コンクリート C/その他 X
溝橋鋼 S/コンクリート C/アスファルト A/その他 X

注意したいのは袖擁壁に「鋼」が無い点と、遮音施設・点検施設に「コンクリート」が無い点です。選択肢に無い材料を書く欄は用意されていないので、該当するものが無ければ「その他 X」に寄せることになります。

落橋防止システムの材料は、付表では鋼 S/コンクリート C/その他 X の3つです。上部構造と同じ組み合わせです。

材料記号の A(アスファルト)は、舗装と溝橋でしか出てきません。一方で工種記号の A は橋台です。同じ文字でも、入る欄が違えば指すものが違います。

部材種別記号の一覧(上部構造)

要素番号・部材番号の前に付く2文字がこれです。上部構造は選択肢が最も多く、27あります。

部材種別記号英語表記(付表に併記されているもの)
主桁Mgmain girder
横桁Crcross beam
縦桁Ststringer
床版Dsdeck, slab, deck slab
対傾構Cfcross frame
横構(上横構)Luupper lateral
横構(下横構)Lllower lateral
主構トラス(上・下弦材)Btboom
主構トラス(斜材・垂直材)Dtdiagonal member
主構トラス(橋門構)Ptportal bracing
アーチ(アーチリブ)Ararch rib
アーチ(補剛桁)Sastiffening girder
アーチ(吊り材)Hahanger
アーチ(支柱)Cacolumn
アーチ(橋門構)Paportal bracing
ラーメン(主構(桁))Rgrigid frame
ラーメン(主構(脚))Rprigid pier
斜張橋(斜材)Scstay cable
斜張橋(塔柱)Tstower shaft
斜張橋(塔部水平材)Thtower horizontal member
斜張橋(塔部斜材)Tdtower diagonal member
外ケーブルCoouter cable, external cable
ゲルバー部Gbgerber
PC定着部Cnanchorage of PC tendon
格点Pppanel point
コンクリート埋込部Emembedded member in concrete
その他Sx—

「橋門構」が Pt と Pa の2つあるのは、トラスの橋門構とアーチの橋門構を分けているためです。英語表記はどちらも portal bracing で同じです。部材名と英語表記だけで記号を決めると取り違えます。構造形式がトラス橋なら Pt、アーチ橋なら Pa です。

ゲルバー部(Gb)・PC定着部(Cn)・格点(Pp)・コンクリート埋込部(Em)は、構造形式の括りの外に置かれた部材種別です。これらの部位の損傷の扱いはゲルバー部・PC定着部は二重に記録するにまとめてあります。

部材種別記号の一覧(下部構造・支承部・落橋防止)

工種部材種別記号英語表記
橋脚(P)柱部・壁部Pwwall
梁部Pbbeam
隅角部・接合部Pccross
その他Px—
橋台(A)胸壁Apparapet wall
竪壁Ac—
翼壁Awwing wall
その他Ax—
基礎(F)フーチングFffooting
その他Fx—
支承部(B)支承本体Bhshoe, bearing
アンカーボルトBaanchor bolt
沓座モルタルBmmortar
台座コンクリートBcconcrete
その他Bx—
落橋防止システム(E)落橋防止構造Ssstructure for falling prevention of bridge
横変位拘束構造Sd—
その他Se—

橋脚の「柱部・壁部」が Pw(wall)で、独立柱でも壁式でも同じ記号になります。構造形式の列で独立柱(Cp)・壁式(Wp)が分かれるので、部材種別の側では分けていない組み立てです。

落橋防止システムの部材種別記号は Ss・Sd・Se で、工種記号 E とも構造形式記号 Bs・Bd とも頭文字が揃っていません。工種は E、構造形式は B 始まり、部材種別は S 始まりという並びになります。

部材種別記号の一覧(路上・排水・点検施設・添架物・袖擁壁・溝橋)

工種部材種別記号英語表記
路上(R)高欄Rarailing
防護柵Gfguard fence
地覆Fgfelloe guard
中央分離帯Memedian
伸縮装置Ejexpansion joint
遮音施設Sisound insulation
縁石Cucurb
舗装Pmpavement
排水施設(D)排水ますDrdrain
排水管Dpdrainpipe
その他Dx—
点検施設(I)点検施設Ipinspection path
添架物(U)添架物Ututilities
袖擁壁(W)袖擁壁Wwwing wall
溝橋(C)頂版CtTop slab
側壁SwSide wall
底版CbBottom slab
隔壁IwIntermediate wall
断面方向連結部(プレキャスト)JoJoint
縦断方向連結部(プレキャスト)LjLongitudinal joint section
目地部EgEdge joint
翼壁AwWing wall
周辺地盤SgSurrowding ground
路上RdRoad
その他Cx—

袖擁壁の Ww(wing wall)と、橋台・溝橋の翼壁 Aw(wing wall)は、英語表記が同じで記号が違います。袖擁壁は独立した工種(W)で、翼壁は橋台(A)および溝橋(C)の部材種別です。英語表記から引くと必ず迷うところなので、工種を先に決めてから部材種別を引くのが安全です。

溝橋の部材種別だけ、英語表記が「Top slab」「Side wall」のように大文字始まりで、上部構造以下の「main girder」「cross beam」と表記が揃っていません。記号そのものは他と同じ2文字(1文字目が大文字・2文字目が小文字)です。溝橋の点検の枠組みは溝橋(ボックスカルバート)の定期点検の対象と方法で扱っています。

なお溝橋の「周辺地盤」の英語表記は、付表では Surrowding ground と記載されています(当夜取得のPDFの記載どおりに転記しています)。

同じ2文字が重複している6組

付表-1.2を列ごとに並べ直すと、同じ2文字が別の列・別の工種で使われている箇所が見えてきます。確認できたのは次の6組です。

記号一方の意味もう一方の意味読み分けの手がかり
Ts構造形式:トラス橋(上部構造)部材種別:塔柱(斜張橋)構造形式の欄か、部材種別の欄か
Bs構造形式:箱桁橋(上部構造 S)構造形式:落橋防止構造(落橋防止システム E)工種記号が S か E か
Ff構造形式:基礎(基礎 F)部材種別:フーチング(基礎 F)同じ工種の中で列が違う
Rp構造形式:門型・ラーメン(橋脚 P)部材種別:主構(脚)(上部構造 S)工種記号が P か S か
Bc構造形式:ボックスカルバート(溝橋 C)部材種別:台座コンクリート(支承部 B)工種記号が C か B か
Xs構造形式:その他(上部構造 S)構造形式:その他(溝橋 C)工種記号が S か C か

このうち実務で効きやすいのは Ff と Rp です。

Ff は、同じ工種(基礎 F)の中で構造形式の記号と部材種別の記号が同じ2文字になっています。基礎の行は構造形式が「基礎 Ff/その他 Xf」、部材種別が「フーチング Ff/その他 Fx」で、Ff が2つの列に出てきます。欄を取り違えても2文字としては成立してしまうので、調書の上では気づきにくい形です。

Rp は、橋脚の構造形式「門型・ラーメン」と、上部構造の部材種別「主構(脚)」が同じ記号です。ラーメン橋の脚部を扱っていると、どちらの Rp なのかが文脈に依存します。ラーメン橋の主構(脚)は工種 S(上部構造)の部材種別で、橋脚(工種 P)ではありません。要素番号・部材番号を振る側のルール(前後の径間で共有する部材は若番側の径間部材とする、など)は要素番号の付け方:起点側から振る4桁の意味に整理しています。

1文字の記号にも同じことが起きています。工種記号の S は上部構造、材料記号の S は鋼。工種記号の C は溝橋、材料記号の C はコンクリート。工種記号の A は橋台、材料記号の A はアスファルト。工種記号の R は路上、材料記号の R はゴムです。1文字の記号は、工種の欄と材料の欄で4組が重複しています。

記号を引くときの順番

重複を踏まないためには、引く順番を固定するのが確実です。付表の列の並びと同じ順で決めます。

順決めること例(鋼鈑桁橋の主桁)
1工種(1文字)上部構造 → S
2構造形式(2文字。路上などは1文字)鈑桁橋 → Gs
3材料(1文字。工種ごとに選択肢が違う)鋼 → S
4部材種別(2文字)主桁 → Mg
5番号(要素番号4桁/部材番号2桁)Mg+行2桁+列2桁(例 Mg0205)

工種を先に決めてしまえば、そのあとの3列は選択肢が絞られます。逆に部材名から2文字を思い出す向きで引くと、Ts・Bs・Rp・Bc のような重複に当たります。

もうひとつ押さえておきたいのは、番号図は初期入力されたものを更新してはならないという要領の規定です。記号の付け方が過去の点検と違っていた場合でも、原則は振り直さずそのまま使います。例外として要領が挙げているのは「番号が重複している」「番号定義がない」「部材種別の取り違い」「要素分割方法の見直し」等で明らかに不都合が生じる場合です。部材種別の取り違いは、この例外に明記されているので、記号の誤りに気づいた場合の扱いは振り直しの可否ごと発注者に確認する流れになります。

補強・拡幅等で部材が追加・変更された場合も、既存の番号は振り直さず、新規の番号を追加するのが原則です。部材群の区分と番号の対応は点検記録様式(その5)の書き方|部材群番号が径間番号と一致しない理由、調書全体での位置づけは橋梁点検調書の構成と書き方:様式の全体像と記入の要点が対応します。損傷程度の評価記入表で工種・材料・部材種別を並べて書く欄については損傷程度の評価結果総括とは?前回と対比する様式その3-4にまとめてあります。

よくある質問

Q. 部材記号は何文字ですか。
A. 要素番号・部材番号に組み合わせて使う部材記号は2文字です。要領の本文に「付表-1.2『各部材の名称と記号』に示す2文字の部材記号を組み合わせることで要素を特定することができる」と書かれています。同じ付表に載っている工種記号と材料記号は1文字、構造形式記号は2文字(路上・排水施設・点検施設・添架物・袖擁壁は1文字)です。付表全体が「2文字の記号の表」ではない点に注意してください。

Q. 「Mg0205」はどう読みますか。
A. 部材記号 Mg(主桁)+02(行)+05(列)です。要素番号の4桁は「前2桁が橋軸方向の並び(行)を示し,後2桁が橋軸直角方向の並び(列)を示す」とされており、数字は部位・部材毎に図の左側(=起点側)から右側(=終点側)へ、上側から下側へ向けて増加するように振ります。要領が挙げている例は Mg0205、Ds0304、Ej0106 です。

Q. 箱桁の内部を点検した場合の番号はどうなりますか。
A. 要素番号は4桁の左端の桁を9にします(要領の例=Mg9205)。部材番号も2桁の左端を9にします(要領の例=Mg91)。部材記号そのものは変わりません。

Q. 部材番号が「00」になるのはどんなときですか。
A. 要領には「1本単位,1箇所もしくは1基単位で付番する特定の部材を下表に示す。下表に示す以外の,径間単位で評価する部材にあっては,「00」を付す」と書かれています。特定の部材として表に挙げられているものだけが個別の2桁を持ち、それ以外は径間単位で 00 になります。

Q. 同じ2文字が2つの意味を持っているのは誤りではないのですか。
A. 付表-1.2は「工種」「構造形式」「材料」「部材種別」の4列構成で、列ごとに記号の体系が独立しています。そのため列をまたぐと同じ2文字が出てきます。本記事で確認できたのは Ts・Bs・Ff・Rp・Bc・Xs の6組です。どの列・どの工種の欄かが決まれば指すものは一意になります。

Q. 翼壁の記号は Aw と Ww のどちらですか。
A. 橋台(工種A)と溝橋(工種C)の部材種別「翼壁」が Aw、袖擁壁(工種W)の部材種別「袖擁壁」が Ww です。付表の英語表記はどちらも wing wall で同じなので、英語表記から引くと区別できません。袖擁壁は橋台の部材種別ではなく、独立した工種として立っています。

Q. 橋門構の記号はどちらを使いますか。
A. トラスの橋門構が Pt、アーチの橋門構が Pa です。付表では主構トラスの区分に Pt、アーチの区分に Pa が置かれています。英語表記はどちらも portal bracing です。

Q. 過去の調書で記号が間違っていた場合、振り直しますか。
A. 要領は「要素番号図は損傷の経年変化を知るために,初期入力されたものを更新してはならない」としたうえで、「過去の定期点検の記録が部材番号,要素番号が規則に従っていない場合,要素分割方法の見直しなどによって明らかに不都合が生じるものは修正する」と書いています。不都合が生じる例として挙げられているのは「番号が重複している」「番号定義がない」「部材種別の取り違い」「要素分割方法の見直し」等です。部材種別の取り違いはこの例に明記されているため、修正の対象になり得ます。実際に直すかどうかは発注者・道路管理者の指示によります。

Q. 補強・拡幅で部材が増えたときはどうしますか。
A. 要領は「補強,拡幅等により,部材の追加,変更が生じた場合は,既存の要素番号の振り直しは行わず,新規の番号を追加するものとする」としています。部材番号についても同じ扱いが書かれています。

Q. 記号の一覧はどこを見ればよいですか。
A. 橋梁定期点検要領(令和6年7月)の定期点検記録様式に収められている付表-1.2「各部材の名称と記号」です。あわせて付表-1.1が構造形式一覧、付図-1.1が部材の名称、付図-1.2が要素番号例、付図-1.3が部材番号例、付図-1.4が部材群の例として用意されています。

出典・適用範囲

本記事は、付表-1.2に載っている記号そのものを列ごとに読み分けるための実務解説です。扱っているのは付表に記載された記号・名称・英語表記と、点検記録様式(その6)に書かれた番号の振り方のルールまでです。付図-1.1「部材の名称」・付図-1.2「要素番号例」・付図-1.3「部材番号例」の図そのもの、および部材番号を1本単位で付番する特定の部材の表の中身は扱っていません(いずれも要領の該当ページをご確認ください)。また、ある部材がどの部材種別に当たるかという個別の判断は、橋の構造と発注者の指示によります。本記事では記号の対応関係までを示しています。溝橋の「周辺地盤」の英語表記は、当夜取得したPDFの記載(Surrowding ground)をそのまま転記しています。